COOとエンジニアが加わりました。

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QunaSysに松岡 智代がCOOとして、井辺 洋平がエンジニアとして加わりました。
この二人の参画によってビジネスとエンジニアリングの両面が強化され、戦略的研究開発をさらに加速させます。

QunaSysでは引き続きエンジニアと各種インターンを募集しています

【メンバープロフィール】
松岡 智代
京都大学大学院工学研究科材料化学専攻博士課程修了後、Arthur D Little Japanに入社し、化学・素材・自動車を中心とした製造業に対する新規事業戦略/中長期戦略の策定支援を行う。ADLとQunaSys COOを兼務し、2020年1月にフルタイムとしてjoin予定。

本人コメント:
素材業界は今、大きな変局点を迎えています。マテリアルズインフォマティクス,量子コンピュータといった計算科学をいかに活用していけるかが、今後の競争力を左右するのだということをひしひしと感じています。QunaSysは、この新しい時代において、量子コンピュータと素材業界の接点となり、業界そのものの発展を牽引できる、確かなビジョンと開発力を持った会社です。QunaSysでは、これまでの自身の経験や知見を活かして、量子コンピュータという新しい技術と素材業界の接点を創出し、業界の計算科学活用を盛り上げていきたいと思います。


井辺 洋平
京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻修士課程終了後、証券会社に入社。フルタイムのエンジニア兼エバンジェリストとしてQunaSysにjoin。

本人コメント:
大学院で物理学(物性理論)を専攻後、証券会社でクオンツとしてデータ分析等に従事していましたが、物理に対する情熱を抑えきれず、研究開発主導型の量子情報ベンチャーであるQunaSysへの入社を決意しました。
夢の技術と言われていた量子コンピュータですが、近年はハードウェアの開発競争の高まりによって実用的な応用がすぐそこまで来ており、非常にエキサイティングな時代と感じています。
私は、量子情報エバンジェリストとして素材・化学メーカー向けに勉強会・共同研究を行い、顧客企業の量子コンピュータ活用・新技術開発の加速に貢献します。
同時に、量子計算チームのエンジニアの一人として、自社開発の量子コンピュータの高速シミュレータであるQulacs/Qulacs Plusの開発に携わり、量子コンピュータ応用研究の地盤を固めていきます。
機械学習や金融を含む様々な分野への応用も意識し、常に視野を広く持っていきたいと思います。

量子コンピュータ上で分子のエネルギー微分値を計算する論文を公開しました。

QunaSysの御手洗・中川と顧問の水上助教は、量子コンピュータ上で分子のエネルギー微分値を解析的に計算するアルゴリズムを提案した論文(プレプリント)を公開しました。

Theory of analytical energy derivatives for the variational quantum eigensolver
https://arxiv.org/abs/1905.04054

背景

NISQ (Noisy Intermediate-Scale Quantum) デバイスと呼ばれる、ノイズありの量子コンピュータの実現が間近に迫っています。NISQデバイスは、量子化学や機械学習分野での活用が期待されており、従来の古典コンピュータではできなかった高精度・大規模な計算が行えると期待されています。

量子化学計算において、分子のエネルギーの値を何らかのパラメータで微分した量(以下、「エネルギー微分値」)は非常に重要な量です。例えば、分子の結合距離・角度に対するエネルギー微分値を求めることで、分子の最も安定な構造を求めることができます。他にも、化学反応経路の探索やNMRスペクトルの計算など、エネルギー微分値は量子化学計算のほとんどの箇所に現れる普遍的な量となっています。

問題点

量子コンピュータを用いて分子のエネルギー微分値を計算する場合、これまではパラメータが近い2点で数値的な差分を取る手法(差分法)しか考えられていませんでした。しかし、NISQデバイスは出力にノイズが含まれており、精度の高い差分を取ることは極めて困難です。そのため、エネルギー微分値の計算は量子コンピュータを量子化学計算に活用する際の大きな障害となっていました。

方法・結果

株式会社のQunaSysの御手洗・中川と顧問の水上助教は、量子コンピュータ上で分子のエネルギー微分値を解析的に計算するアルゴリズムを提案しました。このアルゴリズムでは、理論量子化学で知られていたエネルギー微分値を求める公式と、NISQデバイスを用いた量子アルゴリズムである variational quantum eigensolver (VQE)とを組み合わせました。具体的には、VQEの計算に使用した量子回路の回転ゲート前後に適切な量子ゲートを新しく挿入し、期待値を測定し足し合わせることで、量子コンピュータ上でエネルギー微分の解析的な値を計算することを提案しました。また、この手法は基底状態エネルギーの微分値だけでなく、従来の古典コンピュータではより計算が難しい励起状態エネルギーの微分値にも同様に適用できることを示しました。

展望

エネルギー微分値は、分子や物質の性質の計算で普遍的に用いられる量であり、今回提案したアルゴリズムは量子コンピュータの量子化学計算への実応用へ向けた重要なステップといえます。このアルゴリズムを基に、さまざまな量子化学計算の手法が量子コンピュータ上に実装され、活用されていくことが期待されます。

量子コンピュータの無料学習教材Quantum Native Dojoを公開しました。

量子アルゴリズム開発を行うエンジニアを広く育成するために、無料の学習教材Quantum Native Dojoを公開しました。

QunaSysは、このDojoを通して“Quantum Native”を増やし、社会の実問題への量子コンピュータへの活用がより一層盛んになることを目指しています。

Web版:https://quantum-native-dojo.readthedocs.io/ja/latest/

Githubレポジトリ:https://github.com/qulacs/quantum-native-dojo

アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社と業務提携を締結しました。

 この度、株式会社QunaSysは、製造業のイノベーション戦略やR&D戦略策定支援を強みとする経営コンサルティングファームのアーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:原田裕介)と、素材・モビリティ領域の量子コンピュータ活用支援に向けた業務提携を締結しました。

詳細は以下のプレスリリースをご覧ください。

https://www.atpress.ne.jp/news/179984

Quantum Summit 2019を開催します [3/12, 13]。

当社は、株式会社Jijとの共催で、量子技術に関するビジネスカンファレンス「Quantum Summit 2019」を3月12日・13日にベルサール御成門タワーにて開催いたします。

詳細は以下のプレスリリースおよびイベントページをご覧ください。

[プレスリリース]

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000041464.html

[イベントページ]

https://www.q-summit.net