Case
シミュレーションの限界を、量子で超える。
「MBD(モデルベース開発)といえばマツダ」――そう語られるほど、マツダ株式会社は自動車開発のバーチャル化を早くから推し進めてきた。だが、シミュレーションが高度化・大規模化するほど計算コストは膨らみ、古典コンピュータの進化だけでは追いつかない領域が見え始めている。
その突破口として同社が見据えるのが、量子コンピュータだ。マツダは、ゲート型量子コンピュータのアルゴリズムに強みを持つ株式会社QunaSysとともに、「量子CAE/量子CFD」の共同研究に踏み出している。技術研究所でこの取り組みを牽引する小平さん、シミュレーション(CAE/CFD)を担う霜田さん、最適化に取り組む近藤さんの三氏に、その現在地と展望をうかがった。
量子計算の実応用に向けて - パナソニックHDとQunaSysによる量子技術実証の取り組み
量子計算の実応用に向けて——パナソニックHDとQunaSysによる量子技術実証の取り組み
はじめに
量子コンピュータは、「いつか役に立つかもしれない未来の技術」として語られることが多いです。しかし、未来を待つだけではなく、今のうちから理解し、試し、考え続けている企業もあります。
パナソニック ホールディングス株式会社と株式会社QunaSysは、これまでの取り組みの中で量子技術について意見を交わしながら理解を深めてきました。
本記事では、そうした協業の歩みを振り返るとともに、QURI SDKテストユーザープログラムに参加いただいた経験を通して見えてきたことを担当者の言葉を中心にご紹介します。
データと理論で現場を支える。村田製作所・信頼性技術センタが挑む品質保証と数理モデリングの融合
製品は複雑化する一方で、開発スピードの加速が求められる昨今。品質保証や信頼性評価の現場では、「膨大なデータをどう解釈し、的確な判断を下すか」という課題に直面しています。網羅的なアプローチが通用しなくなる中、現場を動かし、最適解を導き出すために必要なものとは何でしょうか。
今回は、株式会社村田製作所の信頼性技術センタで品質保証技術の最前線に立つ片山様、下田様に、現場目線での数理モデリングへの期待と、次世代への技術継承について伺いました。