共同研究
QunaSysでは、量子コンピュータの社会実装を加速させるため企業やアカデミアの方々と積極的に共同研究を行っています。
共同研究では量子コンピュータを用いた新しいアルゴリズムや新しい応用先について、注力分野である量子化学計算に加え、CAE(Computer-Aided Engineering)、金融、機械学習等の分野で研究を行い、一部の成果は論文としても発表しています。
今後もこれらの共同研究を通して、量子計算を用いた産業課題の解決に貢献します。
QURI / QURI Parts
QURIは量子アルゴリズムによる量子化学計算をWebブラウザから実行できるサービスです。化学者にとって馴染みのあるインターフェースを備え、量子アルゴリズムの専門知識なしに計算を体験することができます。
QURI Parts は、量子アルゴリズムの研究者・開発者のために設計されたPython用のOSSライブラリです。高い拡張性を備えつつ、プラットフォーム非依存で高性能なコードとして量子アルゴリズムを実装するためのモジュールを提供します。
QURI Chemistry
QURI ChemistryはQunaSysによって開発された量子アルゴリズムによる量子化学計算をIBM Cloud上で実行できるサービスです。ユーザが量子回路を書くことなく簡単に計算を実行することができ、研究開発ワークフローにシームレスに組み込むことができます。
QPARC
「QPARC」は世界に先駆けて量子コンピュータの活用に取り組むための企業コミュニティです。
講義とプログラミング演習を通して、量子コンピュータのハードウェアとアルゴリズムを深く学びます。さらに、学んだアルゴリズム等を実際に動かし、どのように量子コンピュータが活用ができそうかを共同で検討します。
量子コンピュータについて学びたい企業を対象とし、講義とプログラミング演習を通して、量子コンピュータのハードウェアとアルゴリズムを深く学びます。さらに、学んだアルゴリズム等を実際に動かし、どのように量子コンピュータが活用ができそうかを共同で検討します。
SDQs
SDQsは、
量子コンピュータによるESG(持続可能な世界の実現のために、企業の長期的成長に重要な環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)の3つの観点)への貢献ストーリーを本気で考える取り組みです。SDQsの取り組みは、量子技術をどのように各産業で活用するか、具体的に検討する場を提供致します。
初年度となった2023年の活動では、量子コンピュータのESG貢献インパクトを定量的に検討した報告書をご参加企業の皆さまと共に作成致しました。今後も双方向の議論を通じ、それぞれのお立場において量子コンピュータのアプリケーションをどのように実際の課題解決の場でご活用されていくかの見通しを得て頂くべく、実践的な考え方の型の獲得をサポートして参ります。
Chemical Research Solution
Chemical Research Solution (CRS) は化学における研究開発の課題を解決するサービスを提供します。未来の量子コンピュータの実用化に向けて、QunaSysが持つ量子化学とソフトウェアの技術を活用して"今"の化学産業をサポートしていく取り組みです。
受託量子化学計算サービス
QunaSysが持つ量子化学計算のノウハウを活かし、お客様の課題に合わせた受託量子化学計算サービスを提供します。
貴社の材料開発の課題からどれが計算で解決できるか、どうやって計算の問題に落とし込み実験につなげるか幅広くサポートを提供します。また、貴社の実験チームと伴走しながら計算活用を進める量子化学計算のお試しコースや、チャットによる相談も受け付けております。
化学に特化した大規模言語モデル
化学に特化した大規模言語モデル(LLM)のサービスを提供します。目的に沿った量子化学計算による解析方法の相談や、社内の技術文書から類似する特許情報を抽出して競合の特許情報をまとめるなど、貴社の課題に沿った活用を提案しソフトウェアを構築します。
材料開発LLM勉強会
を立ち上げました。材料開発においてLLMと社内外のデータを組み合わせて何ができるか、先端技術の研究者による講義や技術演習を通して学ぶことができます。
また、CRSチームのメンバーが、技術検証した内容を紹介する
ブログを公開しています。
材料開発データ向けプラットフォームサービス
MIQANは材料開発の実験と計算をつなぐプラットフォームです。材料開発にまつわる実験データや計算データを統合的に記録・活用することができます。
現場の課題に合わせたデータ管理システムの構築や、データモデリング教育も実施しております。実験データを用いた物性の予測と目的の物性に対する配合を提案するサービスを開発しました。
日本ゼオン様との事例
政府助成プロジェクト
本プログラムは、最先端の技術者による社会実装を通じて量子技術の活用を図るとともに、量子技術の活用者のすそ野を広げることで、Society 5.0 の進展を加速することを目指しています。
QunaSysは「国産量子コンピュータによるテストベッドの利用環境整備と運用」「材料開発現場向け量子コンピュータ高精度計算活用基盤の構築」「標準ベンチマーク策定とグローバルチャレンジを通した量子アルゴリズムプラットフォームの構築」に取り組みます。
◎共同研究機関
国立大学法人大阪大学
慶應大学
国立研究開発法人理化学研究所
株式会社Jij
本プログラムでは、大阪大学にある量子技術インフラ、シミュレーター等のプラットフォームを提供し、量子技術の人材育成をするとともに、量子ソフトウェア開発を多数の企業と展開することを目指しています。
QunaSysは、QPARCの運営で培ったコンソーシアム運営のノウハウや知見を提供するとともに、特に化学分野での研究開発課題に対して、技術開発の側面で貢献します。
◎プロジェクトメンバー
大阪大学
豊田通商株式会社
株式会社QunaSys
本プログラムは、経済・社会的な重要課題に対し、量子科学技術(光・量子技術)を駆使して、非連続的な解決(Quantum leap)を目指す研究開発プログラムです。
QunaSysは、超伝導量子コンピュータのハードウェア開発と知的量子設計による量子ソフトウェア開発を対象とした量子情報処理の領域において、2つのプログラムの外部業務協力機関として、量子コンピュータ上で活用可能なアプリケーション開発に貢献しています。
QunaSysが運営するコミュニティ・サービス
初学者のための自習教材
量子力学を直感的に理解し、使いこなせる人材( Quantum Native )の育成により、 量子技術に関わる研究者やエンジニアを増やすことを目標とした自習教材です。
量子コンピュータの基本的な動作原理から、基礎アルゴリズム、それらを応用してどのように化学計算や金融計算を行うかについてまで広くカバーしています。
量子回路シミュレータ
Qulacsは量子計算研究のための量子回路の高速シミュレーターです。C++で書かれているライブラリをPythonインターフェイスを介して呼ぶことにより、高速性と利便性を両立しています。
量子コンピュータのアルゴリズム開発には、エラーのない古典計算機でのシミュレーションが必要不可欠です。 QunaSysではQulacsを用いた研究開発を行っています。
Qulacsは大阪大学 藤井研究室で開発され、QunaSysが保守・新規機能開発を行っています。
QulacsのSlackコミュニティへの参加、Qulacsを利用した研究開発、GitHubでの新機能提案・新規機能の開発を歓迎します。
CRSチームの技術ブログ
CRS(Chemistry Resaerch Solution)チームのメンバーが、化学の研究活動に有用なツール等を技術検証した内容を紹介するブログです。
量子技術に関するメディア
量子技術の正しい理解のために、量子関連技術の研究者による監修のもと、量子関連技術の解説、最新の研究や量子関連ビジネスの動向をまとめているメディアです。
量子アルゴリズムのベンチマークサイト
標準データセットをもとに、多くのアルゴリズムを動かして取得したベンチマーク結果をまとめたサイトです。
量子コンピュータのアルゴリズムが増え、選択肢が多様化してきています。より高速・高精度な量子化学計算を行うためには、アルゴリズムをどう組み合わせるかの検討が必要です。そんなときにQuantaggleが役立ちます。
量子コンピューティングの技術ブログ
QunaSysの研究開発メンバーが、最新の量子アルゴリズム開発について解説するブログです。
量子アルゴリズムグランドチャレンジ
Quantum Algorithm Grand Challengeは、世界中の量子計算や量子化学に興味を持つ学生や研究者、開発者を対象にしたグローバルなオンラインコンテストです。