エンジニアが新たに4名加わりました
2020年2月より2名、4月より2名、合計4名のエンジニアが新たにQunaSysのメンバーとして加わりました。量子コンピュータの産業応用に向け、研究・開発を加速させていきます。
以下、4名の紹介とコメントです。
【メンバープロフィール】
陳 家葆(JIABAO CHEN)
略歴
南京大学生命科学部を卒業後、沖縄科学技術大学院大学(OIST)量子ダイナミクスユニットにて低温量子システム理論の研究を行い、博士(物理学)を取得。その後2020年1月より量子情報エンジニアとしてQunaSysに参画。
本人コメント:
Quantum computation reshaped our notion of what is computable at a fundamental level. It may become one of the standard methods in physics, chemistry, and computer science in the future. This is what makes me excited about this new field. At QunaSys, I am working on making this closer to reality by making software that can exhibit the full power of a quantum computer.
今井 良輔(RYOSUKE IMAI)
略歴
早稲田大学大学院基幹理工学研究科電子物理システム学専攻にて物性物理学の理論的研究を行い、博士(理学)を取得。同大学院材料科学専攻助教を勤めた後、2020年2月よりQunaSysにエンジニアとして参画。
本人コメント:
なんでもできる理想的な量子コンピュータが高い計算能力をもつことは理論的に保証されていますが、その一方で、現実のデバイスとして開発が進む量子コンピュータは、現在のところ「なんでもできる」性能は持ちません。そのような量子コンピュータの性能を十分に引き出すためには、量子コンピュータ自身の性質と計算対象の性質の両方を生かす器用な計算が必要となります。
QunaSysでは、これまでの研究や教育の経験で培った物性物理学・材料科学の知識を活かしながら、量子コンピュータの器用な使い方を探求し、その可能性の拡大に貢献していきたいと思います。同時に、企業における量子コンピュータ活用のサポートにも携わって参ります。
川久保 亮(TORU KAWAKUBO)
略歴
京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻博士課程研究指導認定退学後、複数の企業でソフトウェア製品開発・webサービス開発に従事。2020年4月より、QunaSysにソフトウェアエンジニアとして参画。
本人コメント:
大学院では量子情報の関連分野(量子光学)を研究していましたが、その後しばらく、物理の研究からは離れていました。その間も「何らかの形で科学研究の世界に貢献したい」という思いを持ち続けていたため、今回QunaSysに入社し、量子コンピュータの研究開発の最先端に関わることができることをとても嬉しく思っております。
QunaSysは、世界でもトップレベルの研究開発力を持つ素晴らしいチームです。ソフトウェア開発の観点から、そのようなチームの力を最大限に引き出し、社会に価値を提供していきたいと考えています。
高 翔(SHO KOH)
略歴
東京大学理学部化学科を卒業後、東京大学大学院理学系研究科化学専攻にて博士(理学)を取得。研究室時代では第一原理分子動力学法を用いて強いレーザー場中の分子のダイナミクスについて研究を行った。2020年4月からQunaSysに量子情報エンジニアとして参画。
本人コメント:
大学の研究室では量子化学をベースに高強度レーザーにおける光と分子の相互作用および分子のダイナミクスに関する研究を行っていました。量子コンピューターによる量子化学計算を主軸とするQunaSysで量子化学の知見が活かせると思い、入社に至りました。
近年の活発な量子コンピューターのハードウェアの研究開発により、近い将来、より高精度で、大きい系でも適用できる量子化学計算が可能になることが期待されています。化学メーカーとの共同研究に携わりながら、自分のバックグランドを活かして量子コンピューターの実用化に貢献できるように尽力したいと思います。
QunaSysでは引き続き、量子コンピュータの産業応用へ取り組むエンジニア・インターンを募集しています。