株式会社QunaSys（本社：東京都文京区、代表取締役社長：楊 天任）は、2023年4月3日付で、菅野 恵太がCTO（最高技術責任者）に就任いたしましたことをお知らせいたします。

菅野 恵太は東京大学在学中に、当社でインターンとして最適化アルゴリズムの量子コンピュータ実機上での比較検証に携わり、博士号取得後、当社に入社いたしました。近年では、量子コンピュータの実用化が期待されていますが、今あるNISQ^[1]だけをターゲットとしているアルゴリズムでは実用化に不十分という見方もあります。そのため、部分的に誤り訂正を取り入れたり、古典量子化学計算と組み合わせたりと、実用化に向けた技術構築が高度化しており、最先端の高い技術力が求められています。

物理学の分野の第一線で研究を行ってきた菅野がCTOに就任し、技術開発チームを統括することで、当社では量子コンピュータの実用化に向けた技術の構築を推し進めてまいります。

菅野 恵太（かんの けいた）プロフィール
2016年3月　東京大学理学部物理学科卒業
2019年12月～2020年3月　当社にてインターンとして勤務
2021年3月　東京大学理学系研究科物理学専攻にて、素粒子論の研究を行い、博士（物理学）を取得
2021年4月　量子情報エンジニアとして当社に入社
2022年2月　当社リサーチマネージャーに昇進
2023年4月　当社CTO就任

CTO 菅野コメント
量子コンピュータの産業応用が見えてきたこの時代に、CTOとして働けることを心から楽しみにしています。弊社が誇る、層の厚い量子人材の力を最大限活かし、1日も早い量子コンピュータの産業応用に向けて尽力してまいります。

代表取締役社長 楊 天任コメント
博士課程時代から弊社で活躍してくれていた菅野がCTOになる決意をしてくれ、非常に心強く、また嬉しく思います。菅野が量子コンピュータ実用化に向けた技術スタック構築をリードすることで、弊社は幅広い産業で量子コンピュータが活躍する世界を作るため、今後も邁進いたします。

補足説明
[1] NISQ：ノイズによって生じる計算の誤差を訂正することができない、数十～数百量子ビット程度を有する中規模サイズの量子コンピュータの総称。NISQ はNoisy Intermediate-Scale Quantum computersの略。

本件に関するお問い合わせ先
株式会社QunaSys広報担当
pr@qunasys.com