QunaSys、製薬産業における量子コンピュータ活用に向け、グローバルに活動を行う製薬研究開発コンソーシアムPistoia Allianceに加盟
量⼦コンピュータ向けアルゴリズム・ソフトウェア開発に強みを持つ株式会社 QunaSys (本社:東京都⽂京区、代表:楊 天任。以下、「QunaSys」)は、この度、ライフサイエンス分野のオープンイノベーションを推進するグローバル非営利団体であるThe Pistoia Allianceに加盟いたしました。今後、QunaSysはThe Pistoia Allianceと連携し、量子コンピュータを製薬産業のイノベーションに結び付けるための活動を進めていきます。
以下、The Pistoia AllianceのPresidentであるSteve Arlington博士から、QunaSysの加盟についてのコメントです。
「私たちThe Pistoia Alliance はQunaSysに加盟頂けたことをとても嬉しく思っています。また、ライフサイエンス業界におけるイノベーションの障壁を緩和するという目標に向けてQunaSysのメンバーと一緒に取り組めることを楽しみにしています。ライフサイエンス業界のR&Dは急速に変化しており、イノベーションを生み出していくには、Sharing、Partnering、Collaboratingが不可欠になっています。私たちのメンバーシップが成長し続けるにつれ、コラボ―レーションのマインドセットを強化し、新たなブレークスルーを牽引することにおいて、私たちのプロジェクトとイニシアティブは重要なものと位置づけられます。」
QunaSys は量⼦コンピュータの社会実装を志向し、材料開発の現場で実際に活⽤できるアルゴリズムやアプリケーションの開発に注⼒してまいりました。また、国内素材系企業50社以上が参加し、量子コンピュータの活用や応用を検討するコミュニティであるQPACRを運営してきました。The Pistoia Allianceへの加盟をきっかけに、製薬分野での量子コンピュータのアプリケーション研究を加速させるとともに、QPARCを通して国内と海外の取組を橋渡しする場を構築することで、量子コンピュータの社会実装を促進するグローバルなエコシステムの醸成を進めてまいります。
株式会社QunaSysについて
株式会社QunaSysは量⼦コンピュータのアルゴリズム・アプリケーションエンジンの開発を⾏っています。量⼦コンピュータの新しい使い⽅・アルゴリズムを提案し、それらのアルゴリズムを実際の材料開発に活⽤するためのソフトウェアの開発等を⾏っております。
また、エコシステム形成に向けた取り組みにも⼒を⼊れています。昨年7⽉より、量⼦コンピュータの応⽤検討コミュニティQPARCを運営し、国内主要企業50社と共に、実⽤化に向けたユースケース探索に取り組んでいます。
The Pistoia Allianceについて
The Pistoia Allianceは、ライフサイエンス分野のR&Dとヘルスケア分野におけるイノベーションの障壁を低くすることに取り組んでいる、グローバルなオープンイノベーションを⽬的とした⾮営利のコンソーシアムです。現在、各国の製薬企業、医療機器メーカ、スタートアップ、学術研究機関が参加しています。2007年に考案され、2009年にイタリアのピストイアでの会合にてアストラゼネカ、GSK、ノバルティス、ファイザーを代表者として設立しました。The Pistoia Allianceでは、pre-competitive段階(企業が競争で医薬品開発を行う前の基礎研究的な段階)における研究開発の変革を目指すプロジェクトが数多く推進されています。従来的な研究開発の障壁が克服されるため、根本原因の特定、標準とベストプラクティスの開発、pre-competitive段階のデータと知識の共有およびテクノロジーパイロットの実装に取り組んでいます。現在、グローバルで100を超える会員企業が参加しており、各会員企業はThe Pistoia Allianceの実証済みのオープンフレームワークを使用することで、グローバルな連携を促進しイノベーションに取り組んでいます。