QunaSys、レプソル社の量子コンピューティング研究コミュニティQPARCへの参加を歓迎
QunaSysは、持続可能なエネルギー研究とデジタル化を専門とする大手エネルギー企業であるレプソル社を、同社の量子コンピューティング研究コミュニティであるQPARC(Quantum Practical Application Research Community)の新たなメンバーとして迎えることができました。レプソル社は、航空宇宙、自動車、化学、エレクトロニクス、エネルギー、製造、製薬など、様々な業界の50社以上のグローバル企業が参加するコミュニティに加わり、量子コンピューティングの応用を推進することとなりました。
QPARCは、QunaSysが2020年に日本で設立したコミュニティで、各企業が量子時代に備えるための学びと実践的な経験を積む機会を提供しています。メンバー企業は量子アルゴリズムのコーディングや様々なハードウェアでのテスト、実装のためのユースケースの探索などを行うことができます。
QPARCでは最新の量子コンピュータの動向を学び、技術戦略を定め、触媒、材料、電池、半導体、医薬品の設計に関わる化学特性を分析する実際のユースケースに取り組むことができます。メンバー企業は、各業界の課題を解決するための量子アルゴリズムの開発や量子コンピューティングの応用機会の特定、量子コンピューティングのイノベーションを支援するエコシステムの育成に共同で取り組んでいます。
QunaSysの共同創設者兼CEOである楊天任は、「レプソル社が我々のコミュニティに参加してくださることになり、大変嬉しく思っています。レプソル社は持続可能なエネルギー研究とデジタル化におけるグローバルリーダーであり、彼らの専門知識と経験は、量子コンピューティング研究とイノベーションを推進する我々の集団的努力に貢献するでしょう。」と述べています。QunaSys EuropeのCEOであるElena Yndurainも、レプソル社のQPARC参加を歓迎しています。
レプソル社クォンタムアドバイザリーチーム責任者であるリカルド・エンリケ・ミランダ(Ricardo Enriquez Miranda)氏は、「QPARCに参加し、量子コンピューティングアプリケーションの開発に貢献できることを嬉しく思っています。量子コンピューティングは、エネルギーを含む多くの産業を変革する可能性を秘めており、当社はこの分野の他のリーダーたちと協力してイノベーションを推進し、当社のステークホルダーに価値を創造していくことを約束します。」とコメントしています。
レプソル社がQPARCのコミュニティに加わったことで、量子コンピューティング研究と様々な産業への応用の可能性を促進するための取り組みが強化されました。
詳細については、QPARC のウェブサイト(https://www.qparc.qunasys.com/jp/)をご覧ください。
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Repsolについて
レプソル社は、エネルギー転換をリードするグローバルな複合エネルギー企業であり、2050年までに純排出量ゼロを達成することを目指しています。全世界で24,000人の従業員を擁し、約100カ国で約2,400万人の顧客に製品を供給しています。デジタル化とテクノロジーは同社の戦略において重要な役割を果たしており、人工知能、自動化、クラウドソリューションなどのデジタル技術を活用して業務効率を向上させています。レプソル・テクノロジー・ラボ研究センターは、オープンイノベーションに基づく研究開発モデルを採用し、世界中の機関ネットワークと協力して新たな技術的ソリューションを提供し、より効率的で競争力のある新しいエネルギー部門を形成しています。
QunaSysについて
QunaSysは、量子コンピュータのアルゴリズム・アプリケーションエンジンの開発を行っています。新たな量子コンピュータの使い方やアルゴリズムの提案、それらのアルゴリズムを実際の材料開発に応用するためのソフトウェアの開発などを行っています。また、エコシステム形成にも取り組んでおり、2020年7月からは量子コンピューティングの応用検討コミュニティであるQPARCを運営しており、国内主要企業50社と共に実用化に向けたユースケースの探索に取り組んでいます。