量子コンピュータの実応用に取り組むコミュニティ「QPARC」を設立
株式会社QunaSys(本社:東京都文京区、代表取締役:楊天任、以下「当社」)は、量子情報・量子化学を専門とする教授陣の協力のもと「QPARC」を設立します。当社は、材料開発に携わる研究者を対象に、本コミュニティに参加する企業の募集を開始します。
募集は、QPARC公式HPより行います。
QPARC公式ホームページ
QPARCでは、世界に先駆けた量子コンピュータの実応用の発掘を目的とし、量子コンピュータを活用した量子化学計算の勉強会を開催します。加えて、材料開発への活用を見据えた最前線の研究に取り組む大学の研究者や海外ハードウェアベンターとの交流の場を設け、コミュニティの育成にも取り組みます。
2019年10月、Googleが量子超越を実現した論文を公開したことにより、3年後には量子コンピュータの実応用が可能になると予想されています。GoogleやIBMなどのプレイヤーも量子コンピュータを活用した材料シミュレーションへの取り組みを加速させると明言しています。日本は、量子コンピュータの最初のアプリケーションとされる材料開発の領域において、世界トップクラスの競争力を有しています。QPARCでは材料開発に強みを持つ日本から世界に先駆けた量子コンピュータの実応用例を発信していきます。
■QPARCの取り組み
QPARCでは、量子情報・量子化学を専門とする講師陣による勉強会とコミュニティ形成の2つの活動をもとに、運営していきます。
1.勉強会の実施
基礎理解コースと応用コースの2回に分け、勉強会を実施します。基礎理解コースでは、量子情報やNISQ量子計算の基礎についての講義とプログラミング演習を行います。一方、応用コースでは材料開発の量子化学計算を軸に、励起状態・エネルギー微分などの計算手法やアプリケーション探索に向けたワークショップなどを行います。両コース共に、3ヶ月間の開催を予定。
コースの概要
講師陣、一部紹介
2.コミュニティの形成
参加者のみならず、量子コンピュータの実用に向け、最先端の研究に携わる大学の研究者や海外ハードウェアベンターとの交流の機会を設置。知見の共有や領域に特化したグループワークなどを通して、コミュニティの交流を図ります。